体が硬くなる原因、セルフケア、食事
朝起きると体が硬く感じる、デスクワークや勉強中に気が付くと体が硬くなっている、というお悩みの方が多くいらっしゃいます。
体が硬くなる原因
①運動不足
私たちの体は運動をすることで関節が動き、筋肉が伸び縮みしますが、運動をする機会がないと筋肉が伸び縮みする頻度が少なくなります。
筋肉は使っていないと筋繊維がやせ細って硬くなり、動かないことで筋肉本来の機能が損なわれます。
②姿勢の影響
体の硬さと姿勢は大きく関係し、どこに頭が位置しているかで負担がかかる筋肉が変わります。
例えば、デスクワーク中心の仕事をしている人は猫背で長時間パソコンを見ていることが多いはずです。
猫背だと、頭が体より前に出ています。この姿勢は頭が前に倒れないよう支えなければならないため、首の後ろに力が入ってしまいます。
このように、私たちの体は重力に負けないよう無意識にバランスをとっているため、正しい姿勢で居れば筋肉に負担はかかりませんが、悪い姿勢が続くと使われる筋肉に偏りが生じて筋肉への負担が蓄積されます。
③ストレス
実はストレスも体の柔らかさに大きく関係しています。
日常生活などで継続的にストレスを受けると自律神経の中の交感神経が優位に働くため、常に筋肉が緊張した状態となり筋肉が硬くなります。
体を柔らかくするセルフケア
簡単に出来るセルフケアで普段から体が硬くなるのを予防しましょう。
【ストレッチ編】
ストレッチをしっかり行うことは体を柔らかくするだけでなく、心拍数や血圧を下げ、副交感神経の働きを活発にするためリラックス効果をもたらします。
体を柔らかくする効果的なストレッチには下記のようなポイントがあります。
・20~30秒伸ばす
「ストレッチを行う際、何秒くらい伸ばしたらいいのでしょうか?」
この疑問に関しては、次のように言われます。
「20秒のストレッチは効果が出た」
「60秒のストレッチも効果が出た」
「20秒と60秒のストレッチ効果はそこまで差がない」
このことから、ストレッチをする有効的な時間の目安は20~30秒です。
・3セット行う
その理由は筋肉の性質にあります。
筋肉は伸びると元に戻ろうとする働きがあるため、繰り返しストレッチを行うことで徐々に筋肉が伸びていきます。
1セット目は準備体操の意味合いが強く、2セット目3セット目はしっかりと筋肉を伸ばして体を柔らかくするストレッチと考えてください。
・痛くない程度に伸ばす
痛みを感じると交感神経が優位になって、呼吸数・心拍数の増加、発汗作用、血圧上昇、筋肉の緊張などが生じるため結果的に体が硬くなってしまいます。
【食事編】
体を柔らかくするにはストレッチを継続的に行うことが最も効果的ですが、ストレッチの効果をより高めるためには毎日の食事も重要です。
体は疲れると「アルカリ性」から「酸性」に傾き、免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。また、疲労感や脱力感などといった症状を感じることもあります。
このような状態ではせっかくストレッチをしてもその効果は半減してしまいます。
食べ物には柔軟な筋肉を作る、疲れた筋肉から疲労物質を排出させる、体を温めて血行促進させ凝り固まった筋肉をほぐすなどの作用があるため、体を柔らかくする大きな手助けをしてくれるのです。
お勧めの食べ物は、レモンやお酢などクエン酸を多く含む食品です。
クエン酸には筋肉に溜まった疲労物質を排出する働きがあり、筋肉が硬くなることを防いでくれます。
他に、関節を柔らかく保つためには「コンドロイチン」という成分が必要になります。
この成分が含まれているのは、オクラ、モロヘイヤ、納豆、なめこ、山芋など、主にネバネバしている食べ物です。
体が硬くなるのを防ぎ、柔らかくするためにストレッチ・食事の見直しが重要です。今日からでも実践できるので、体が硬くてお悩みの方はぜひお試しください。