老人性円背(えんぱい)とは?
「老人性円背」とは加齢による筋力の低下、関節軟骨のすり減り、長年の姿勢のクセによる猫背のことです。
いきなり円背になるのではなく、猫背が進行することで円背になります。
骨盤が後ろに倒れて脊柱から丸くなり、そのまま固まってしまう状態です。
円背を予防するには猫背の改善が必須
円背は腰や背中が大きく曲がって丸くなり、体のバランスを取るため首や膝も曲がってきます。
本来、頚椎と腰椎は前方へ、胸椎は後方へ倒れS字を描くような生理的湾曲によりバランスを保っています。
それが崩れると後方へ重心が移動してしまうのと筋力が低下することが引き金になり円背が強くなってくるのです。円背をそのままにしておくと、、、
・バランス能力の低下
➡体幹の重心が変わり、頭が前方へ突き出るような姿勢になるため視界が悪くなり転倒しやすくなります。
・呼吸しづらくなり、筋肉の動きが低下
➡円背になると、胸や肋骨が丸い状態になり横隔膜も固まってきます。
背骨を反らしづらくなることで横隔膜が充分に広がらず深い呼吸が出来なくなります。
酸素をしっかり摂り込めないと体内の循環が悪くなり血行不良によって筋肉の動きも悪くなります。
・圧迫骨折のリスク
➡円背が酷くなると背中の丸みが進み、重みに耐えきれず背骨が潰れていつの間にか骨折してたということがあります。
このように様々な症状が現れ日常生活に支障をきたし、要介護に繋がるリスクも潜んでいます。
円背防止のセルフケア
◎普段から深呼吸を意識する
◎背中を伸ばすストレッチ
◎出来るだけ歩く
などを無理のない範囲で心がけてみてください。健康で元気な老後を迎えるために正しい姿勢を維持出来るよう日常生活でも意識していきましょう。
当院では、整骨施術による姿勢矯正や内臓調整による呼吸改善、またセルフケアのアドバイスも行っていますので猫背が気になっている方は是非一度ご相談下さい。