東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業
妊活されている方をみていると、経済的理由で2人目3人目をつくることを躊躇しているご夫婦が多くいらっしゃいます。
「物価は上がっているのに、お給料が上がらない」
「残業代が出ない、固定給だけじゃやっていけない」
「仕事が忙しくて妊活する時間がない」
「今は良いけど、将来が経済的に不安」
そのようなお悩みを抱えているご夫婦にお役立ち情報を。ここでは妊活されている方、もしくはこれから妊活しようと考えている方へ不妊治療費助成金についてお伝えします!
東京都で用意されている助成金
東京都では以下の助成金が用意されています。
・東京都特定不妊治療費(先進医療)助成
・東京都母子関係医療費公費負担制度認定審査会
・不育症検査助成
・不妊検査等助成
・児童養護施設等へ入所している児童への医療
・一時保護所へ入所している児童への医療
・東京都特定不妊治療費助成
・小児慢性特定疾病医療費助成
・未熟児の養育医療
・身体障害児の自立支援医療(育成医療)
・結核児童の療育給付
・妊娠高血圧症候群等の医療費助成
・入院助産(出産費用の助成)
不妊治療には、保険医療、先進医療、自費治療があります。
(令和4年3月までは全て自費治療でしたが、令和4年4月から保険適用になりました。)
東京都は先進医療について「東京都特定不妊治療費助成」として保険医療と同様7割を負担してくれます。
※保険治療との併用のみ利用可能で、自費治療との併用はできないので注意
先進医療とは、厚生労働大臣が認める高度な医療技術を用いた治療法のうち有効性・安全性を一定基準満たすものの、まだ保険適応の対象となっていないもののことです。
東京都が認めている先進医療
○ SEET法
○ タイムラプス
○ 子宮内膜スクラッチ
○ PICSI
○ ERA / ERPeak
○ 子宮内細菌叢検査(EMMA / ALICE)
○ IMSI
○ 二段階胚移植法
○ 子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)
○ 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
○ 膜構造を用いた生理学的精子選択術 (マイクロ流体技術を用いた精子選別)
○ 着床前胚異数性検査(PGT-A)
※先進医療を受けるには申請が必要なので、掛かり付けの不妊クリニックで確認しておきましょう。
先進医療が認められいているクリニック一覧↓
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html
助成金の対象となる人
助成の対象となる人にはいくつかの条件があります。
- 治療開始日の時点で夫婦(事実婚を含む)であること
- 治療開始日における妻の年齢が43歳未満
- 治療開始日から申請日までの間に夫婦いずれかが継続して都内に住民登録をしていること(事実婚の場合は夫婦ともに住民登録していることが必要)
- 保険医療機関で、先進医療として公示されている治療および技術を受けていること
条件は以上の4点で、所得制限はありません。
助成回数は?
助成回数は治療開始日の妻の年齢によって異なります。
治療開始日の妻の年齢が40歳未満:上限6回
治療開始日の妻の年齢が40歳以上43歳未満:上限3回
ただし、回数は1子ごとにリセットすることが可能です。
また、回数については胚移植の回数でカウントされます。例えば凍結胚ができるまで複数回採卵した場合は、すべてを合算して申請します。同様に複数回採卵したものの胚移植が成功しなかった場合も、医師の判断により1回分として助成の申請が可能です。
東京都の助成金については↓
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funin-senshiniryou/gaiyou.html
渋谷区の助成金については↓
<生殖補助医療>
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/funin-fuiku/seisyokuhojyo.html
<一般不妊治療>
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/funin-fuiku/ippanhunintiryou.html
都外の方でも自分が住んでいる地域によって助成内容が違うのでチェックしておきましょう。
不妊治療を始める前に、様々な支援制度に対するアンテナを張り巡らせておくことも必要です。お困りごとや分からないことがあれば、是非当院にご相談ください。
保険医療と先進医療を組み合わせて、ゆとりを持った妊活をしましょう!