年が明けてから日ごと寒さが増し、冷えに弱い女性の来院が増えています。
特に生理痛・生理不順・PMS・頭痛などのお悩みは、冷えによる「女性ホルモンの乱れ」が要因だと考えられます。
女性ホルモン
女性ホルモンには卵巣から分泌される「エストロゲン〈卵胞(らんぽう)ホルモン〉」と「プロゲステロン〈黄体(おうたい)ホルモン〉」の2種類があり、これらが適切に分泌されないと体内のホルモンバランスが乱れ女性機能に様々な不調を及ぼします。また、このホルモンは加齢と共に減少していきます。
◎エストロゲンは「妊娠の準備」「女性らしいカラダづくり」「骨や血管の健康維持」など、女性の成長や美容に深く関わるホルモンで、卵胞から分泌されるホルモンです。
◎プロゲステロンは「子宮内膜を整える」「基礎体温を上げる」「乳腺を発達させる」などの働きがあり、「妊娠の維持」といった役割をもって黄体から分泌されます。
女性ホルモンの分泌量
2つのホルモンはストレスや環境の変化、体の状態によって分泌量が変わってきます。
分泌量が多い場合と少ない場合はどうなるのでしょう?
【多い場合】
エストロゲンの分泌量が多すぎる場合、子宮内膜が厚くなりすぎることで生理が重くなったり、脂肪を蓄えやすくなって肥満に繋がることもあります。
その他にも、偏頭痛、無排卵、不安感、疲労感などを訴えるケースも少なくありません。
また、エストロゲンの過剰分泌が長く続くと乳腺症、乳がん、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮体がん、子宮頸がんなどのリスクも高まると言われています。
一方、プロゲステロンが多すぎる場合、情緒不安定、眠気、だるさ、肩こり、腰痛、肌荒れなどが起こりやすくなるでしょう。
プロゲステロンは生理前などに多く分泌されている女性ホルモンなので、生理前の心身のトラブルを想像すると分かりやすいかもしれません。
【少ない場合】
エストロゲンの分泌量が少なすぎる場合、生理不順や無月経など妊娠や出産に関わる機能が低下してしまいます。
また、肌荒れ、情緒不安定、不眠、むくみなどさまざまな症状があらわれる他、骨が弱くなったり血管の病気にかかりやすくなることもあるでしょう。
女性が更年期後に骨粗鬆症や動脈硬化、脳梗塞、高血圧などの病気を発症しやすくなるのは、閉経によりエストロゲンの分泌量が大幅に減少することが原因のひとつと考えられています。
当院では、アウター(筋・骨格)とインナー(心身状態・栄養・内臓)の歪みを正し、ホルモン循環を改善してホルモンバランスを整える施術を行なっています。
婦人科疾患、妊活、マタニティ整体をご希望の方はご相談ください。