沖縄や鹿児島ではすでに梅雨入りし、ジメジメ憂鬱な季節が近づいてまいりました。そんな毎日だからこそ背筋を伸ばして気持ちだけでもシャキッとしたいもの・・・。
ですが、手が空くとついついスマホを見る習慣が身に付いていませんか?電車に乗ると車両内のほとんどがスマホを操作している、そんな光景も現代社会では日常茶飯事ですね。
私たちの生活に欠かせない存在となったスマートフォンは、「手軽で便利」な代わりに様々な弊害の原因にもなっています。それらの症状の総称は『スマートフォン症候群』と呼ばれ、現代病と言っていいのではないでしょうか。
ではそのスマホ症候群とは一体どのようなものなのでしょう。そして、そうならないために出来る事とは何でしょう。
『スマートフォン症候群』とは
スマホの長時間使用により引き起こされる諸症状のこと。
スマホの利用に関しては身体的な不調だけでなく、「スマホがないと不安を感じる」「長時間見られないとイライラする」などの『スマホ依存症』も問題になっています。
スマートフォン症候群の代表的な症状
◎肩こり・首こり・・・スマホを使用するときは、どうしても頭が下がりがちになります。この姿勢を長時間続けていると、首の後ろから肩にかけて筋肉が強張り血流が悪くなります。それが肩こりや首こりを引き起こします。
◎眼精疲労・・・視作業(眼を使う仕事)を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態を言います。
◎スマホ巻肩・・・スマホの使用で背中が丸くなり、頭を前に突き出すような形、つまり猫背になって肩が内側に丸まった状態のこと。肩こりの原因になる他、放置すると片頭痛や目のかすみなどが現れる場合も。
◎VDT 症候群・・・スマホやパソコンディスプレイを長時間見ることで起こる健康トラブル。主に眼精疲労とそこから来る頭痛や吐き気、首・肩・背中・腰のこりや痛み、腕の痛みや手のシビレなどの身体的な症状。また、目の不快な症状がストレスとなってイライラ感や不安感、憂うつ感などの心のトラブルを発症します。
◎うつ症状・・・重要な機能を支配する自律神経が集中する首を、長時間うつむき姿勢で圧迫することによって副交感神経の働きを阻害し頭痛やめまい、全身のだるさや食欲不振、不眠などの症状を引き起こすことも。こういった状況が長く続くと精神的に悪影響が出て、うつ症状を招くことがあります。
あなたは大丈夫ですか?✔スマートフォン症候群チェック✔
以下のチェック項目に当てはったスマホ利用者の方は、スマートフォン症候群の恐れも!
☑スマホやパソコン使用で肩こりや首こりを感じる。
☑1日4時間以上スマホを利用する。
☑目が疲れやすい。
☑首を後ろに倒すと痛みがある。
☑猫背である。
☑頭痛持ちだ。
☑肩が上がらない。
もしスマホ操作やパソコン仕事で身体が疲れてきたら、その場で出来る簡単体操をやってみてください!
背筋を伸ばし、息を吸いながら肩を高く上げ、息を吐いてストンと肩を落とす。これを10回繰り返す。
・首ふり
天井を見上げて首を伸ばす。おへそを見下げて首を下げる。
顔を左右に振り向き首を伸ばす。
ともにゆっくりした動作がポイント!
・ 両肘まわし
肘を曲げ、両肘を大きく前まわし、後ろまわしする。
・疲れ目のツボ押し
顔には疲れ目に効くツボが多くあります。中でも
・太陽(たいよう)
こめかみの下の少しくぼんだ部分。
指で最初は優しく、徐々に強く押すと、疲れ目がスッキリするだけでなく、頭痛にも効果があります。
・晴明(せいめい)
目頭先端のくぼみで鼻の付け根の両側。
目を閉じて左右の晴明を両手の人差し指で押し挟むようにして押すと、目の充血や疲れ目がやわらぎます。
・承泣(しょうきゅう)
目の下の骨の中央部分。あらゆる眼精疲労に効果があります。
スマホやパソコンなどの電子機器を長時間使用する際は、こまめに休憩を挟み、上記の体操を取り入れて身体にかかる負担を軽減するようにしましょう。
今後ますます便利で手放せないデバイスになっていきますので、健康的な利用方法を見つけて上手に付き合っていきたいですね!