「運動など何もしてないのに突然肩に激痛がはしった」
「夜も眠れないほど肩が痛くて、起きてからはまったく動かせない。」
このような肩の痛みを経験されたことはありませんか?
そんな症状をともなう「肩石灰沈着性腱板(けんばん)炎」を訴える人が増えています。五十肩のような慢性的な痛みとは違い、発作的に痛みが出るのが特徴です。
とにかく激痛で腕がまったく動かせないので、来院される方々はこれからどうなるんだろうと不安になります。ただきちんと病態を知っていれば恐れることはありません。
石灰沈着性腱板炎は、肩関節の「腱板」という組織に炭酸アパタイト(石灰)が付着し、激痛を引き起こします。30代~50代の方に多く、特にその内の70%が女性と言われています。
次に筋肉内に石灰がたまる原因ですが、理由ははっきり分かっていません。
石灰があるのに症状が出ない人がいたり、石灰の大きさは変わっていないのに症状が軽くなる例もある事から、少なくとも石灰の状態とこの疾患とは関係が無いということが分かっています。
肩に石灰があるかどうかが問題ではない、ということになります。
ではこの激痛はいつまで続くものなのか。
症状の出方や期間は、急性型(1~4週間)、亜急性型(1~6か月)、慢性型(6カ月以上)の3つに分けられます。大半の方が急性型で1~4週間で症状は和らいでいきます。
ですが、症状が和らいだからといってそ放っておくと五十肩のような痛みが残ります。
病院では主にステロイド注射をして炎症を抑える治療が行われます。ですが対症療法になるので薬が効いてる間は痛みは消えますが、薬の効果がなくなると後々動かした時の痛みや運動の制限は残る場合が多いのです。
実際に当院の患者様で、10年前に石灰性で肩の激痛を発症し、注射をしてそのまま無処置にした結果、運動時の痛みと可動域制限が残ってしまった方がいらっしゃいます。
当院では肩の可動域を上げるために鍼灸治療を用いたり、骨盤や背中のねじれを整える整骨術でトータル的な根本治療を行います。それに加えて自分で出来る運動の仕方や柔軟方法を指導させて頂き、痛みの再発を防いで予防的な身体作りを目指します。
また超音波検査装置を使って肩の内部もお調べできますので、たった今痛みで不安に思っている方は一度当院にいらしてご相談ください。一緒に治しましょう!