いよいよ本格的な夏が始まり、寝苦しい夜が増えてきました。
日中はみなさん意識的に熱中症予防をしているかと思いますが、「夜間熱中症」を気にしたことはありますか？
実は夏の熱中症で緊急搬送される人の４割が夜間に発症しているのです。

【夜間熱中症の原因】

○壁や天井が日中の高温で暖められ、夜に放射熱となり室温が上昇する
○睡眠中は水分が補給されず排泄のみとなるため脱水状態になりやすい

実はわたしも先日、朝起きた時軽い熱中症状が出てしまいました。
前日にお酒を飲み、気温が高い夜でしたがエアコンをつけずそのまま寝てしまったのです。
翌日目が覚めてから激しい喉の渇きを感じ、嘔吐、軽い難聴症状が出て、慌ててスポーツドリンクと水を飲んで安静にしていたところ症状が落ち着き、日常生活を取り戻すことができました。
夜間に起こす熱中症は思わぬ危険性があります。
熱中症の初期症状は、めまいやほてり、けいれん、耳鳴り、倦怠感、異常発汗などで、「もしかしたら熱中症かも？！」と日中は意識することができますが、睡眠中はなかなか気付ける状態ではありません。
気付いた時には重症化しているケースもあり、熱中症で亡くなる方の３割以上が夜間に発症しているのです。

【夜間熱中症対策】

１，適切な温度と湿度の調整
→夜間熱中症となる方のほとんどがエアコンを使用していません。
人が快適に眠るのには温度26℃以下、湿度50～60％が最適とされています。真夏でも毛布やタオルケットなどで体感温度を調整しながらエアコンを上手に使用して寝るようにしてください。

２，寝る前、起きた後の水分補給
→人は寝ている間にコップ１杯分の汗をかきます。真夏ともなると２～３杯分は汗が出ているのではないでしょうか。
特に寝る前の飲酒やコーヒーが習慣となっている方、カフェイン飲料とアルコールは利尿作用があるため通常より水分が排泄されやすくなっています。
入眠前、起床時に必ずコップ１杯の水かノンカフェイン飲料を飲むようにしてください。
まだまだ夏はこれからです。
日中だけでなく、睡眠時も室温と水分補給を意識して、笑顔、元気、健康な毎日を送っていきましょう！