桜も咲き始め、今週末が見頃だそうです。お花見の準備は進んでいますか?春のポカポカ陽気は絶好の日光浴チャンスです。そして太陽光は無料の万能薬なんです!
人は紫外線を皮膚に浴びることで、体内にビタミンDを生成する
ビタミンDには、食物からのカルシウム吸収を促し、骨格の健康維持に大切な栄養素です。血中のカルシウム濃度を高めて免疫作用をアップさせることで、骨粗しょう症防止、心臓血管系の病気や様々な癌を予防する効果があり、最近では脳機能の維持にも作用し、認知症の発生リスクを低下させる効果も分かってきました。
ビタミンDは食事やサプリメントから摂ることも出来ますが、それだけでは十分な量を摂取出来ません。日光浴から1日に必要なビタミンD量の半分を補うことが出来ます。
しかし「紫外線=美肌の敵」という知識もあり、特に女性は出来るだけ日差しを避けてしまいます。最近では子供の「ビタミンD欠乏症」も深刻な問題になっています。
私が幼い頃は外を飛び回って遊んでいたものですが、今はゲームやスマホ、パソコンの普及で、室内で遊ぶ事の方が増えていることや、親が日焼けを防止する為外出を控えたり、過度に日焼け止めを使用するなど、子どもが紫外線を浴びる機会を減らしてしまっていることが理由となっているようです。
また、子どもの食物アレルギーなどを恐れてビタミンDを豊富に含む魚や卵、きのこ類などの摂取を避けている場合や、妊娠中の女性が浴びる太陽光不足も原因の一つになっているとの報告もあるようです。子どものビタミンD欠乏は手足の変形やO脚、成長障害などに繋がりますので注意が必要です。
日焼けするほど日光を浴びる必要はありません。木陰でも紫外線は浴びられますし、今の季節なら15分~30分程度であれば日焼け止めを塗らずに外出するだけでも十分ビタミンD生成を促進できます。
幸せホルモン「セロトニン」を分泌
セロトニンとは脳内で働く神経伝達物質のひとつで、幸福感や満足感をもたらしてくれるものです。感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっているため、セロトニンが不足すると脳機能の低下や心のバランスを保つことが難しくなり、ストレス障害、うつ、不眠などの原因になることがあります。
セロトニンの生成には太陽光が不可欠です。太陽の光を浴びると、目から脳に信号が出され、脳内でのセロトニン合成が活発になります。
冬の間に疲れやすい、イライラする、朝起きられない、太りやすいなど心身の変調を感じるのは、日照時間が短いため自然とセロトニン生成量が減ってしまうことが要因なのです。
また、セロトニンは食欲にも深く関係しているため、暴飲暴食したいという気持ちを抑えダイエットの助けもしてくれるのです。
体内時計を調整して快眠生活
日光浴で特におススメなのが朝の光です。
人のカラダには25時間周期の体内時計があり、それが消化、免疫系、空腹、喉の渇き、疲労、体温、睡眠サイクルなどの調節を助けています。
1日24時間周期より体内時計は1時間長い為、普通に生活していても少しづつズレます。また、不規則な生活の中でも簡単に乱れ、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こす危険性が高まり、体にさまざまな悪影響を及ぼすと言われています。
朝の強い光を浴びると、ズレた体内時計がリセットされ一定のリズムに調整されます。体内時計が正常に動くと、睡眠ホルモンであるメラトニンが夜に分泌され、質の良い睡眠がとれるようになります。不規則勤務の方や、昼夜逆転の生活をしている方もなるべく朝日を浴びるように心掛けましょう。
以上のように、太陽光はカラダに良いことばかり!しかも一切お金を掛けず、簡単に健康を手に入れることが出来るのです!!
暖かく良いお天気が続く今の季節、しっかり太陽の光を浴びて心身ともに笑顔で元気に過ごしましょう!