先日たまたま見ていたテレビで発酵食品の特集番組をやっていました。
なんでもコロナ過をきっかけとして「免疫力向上」への関心が高まり、一時的なブームではなくなっているとか。マイぬか床をSNSにアップしたり、有名美容院で酒粕配合のシャンプーを取り入れたり、海外の星付きレストランでは日本の麹を輸入しているそうで、特に若い女性の間で脚光を浴びているようです。
当院でもご来院者さまに栄養指導する際に発酵食品を薦めることが多いので、今回はその辺りも合わせてご紹介します。
発酵食品とは?
発酵食品とは、微生物(麹菌、酵母菌、乳酸菌、納豆菌など)の働きによって作られた私たちの体に有益な作用をもたらす食品のことです。
食品を発酵させることで保存性、旨み成分、栄養価が高まります。
代表的な発酵食品
納豆、チーズ、ヨーグルト、漬物、味噌、醤油、みりん、酢、ビール、日本酒、ワインなど。
【発酵食品の健康効果】
・腸内環境の改善
善玉菌を含む発酵食品を摂ることで悪玉菌の働きを抑制し、腸内環境のバランスを整います。
腸内環境が整うと便通促進、アレルギー症状の緩和、肌荒れ改善などの効果があります。
・免疫力アップ
腸には免疫細胞の約7割が集まっているので、腸内環境が整うと免疫力も上がります。
・栄養価向上
発酵過程で多くの栄養成分が作られ、食品の栄養価がぐんと高まります。
・消化吸収率上がる
微生物によって原料中のタンパク質やデンプンが分解され消化吸収しやすい状態になります。
・生活習慣病の予防
血管壁に付いた悪玉コレステロールを取り除いたり、高血圧を予防してくれます。
朝食やおやつでチーズやヨーグルトを食べる、サラダの代わりにぬか漬けを食べる、調味料を活用するなど発酵食品生活は簡単にできます。微生物は腸内で数日しか活動出来ないので、1日1回以上は食生活に発酵食品を摂り入れて健康的な体を目指してみてはいかがでしょうか。