あの暑かった毎日が嘘のように朝夕過ごしやすくなってきました。
夏バテ気味で食欲がわかなかった方も、食欲の秋でゴハンが美味しくなってきますよね。
美味しいものをたくさん食べたい季節ですが、歳を重ねて急に太るようになった、痩せづらくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
男性は30代から、女性は40代から太りやすくなると言われており、俗に言う『中年太り』と呼ばれるものです。
『中年太り』は老化現象のひとつ
なぜ中年太りが起こるのか、原因をいくつかご紹介します。・基礎代謝の低下
基礎代謝とは生きていくために必要最低限消費されるエネルギーのことで、体温の維持や呼吸など、何も活動していない状態でも生命維持のために消費される一定のエネルギーを指します。
基礎代謝量が低下すると、摂取した栄養素がエネルギーとして使われずに余ってしまい、脂肪に変わって体に蓄積されていくので太りやすくなります。
・筋肉量の低下
筋肉量が多いほど基礎代謝は上がり、体の中の余分な糖質と脂質を燃焼させて体温も高くなりますが、筋肉量が減少すると基礎代謝は低下します。
・睡眠不足
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、骨や筋肉の合成を助けたり脂質の代謝を促したりしてくれます。
しかし睡眠時間が不足すると成長ホルモンの分泌が減るため、脂質の代謝が低下し太りやすくなります。
・ストレス
若い頃より責任のある仕事を任されたり、家事や育児に忙しく自分の時間を取れなかったりとストレスが溜まることが多くなります。
ストレスが溜まると自律神経の乱れを引き起こしやすく、暴飲暴食や睡眠の質が悪くなるといわれています。
・腸内環境の悪化
腸内環境が悪化し、便秘になると胃腸の働きが鈍くなるため、基礎代謝も低下し、皮下脂肪が蓄積されやすくなります。
・ホルモンバランスの変化
男女ともに、更年期によるホルモンバランスの影響で太りやすくなると言われています。
女性は閉経後、脂肪の蓄積を抑え、食欲をコントロールするエストロゲンの分泌が急激に減少するため脂肪が着きやすくなると考えられます。
男性は加齢とともにテストステロンの分泌が減少し、筋肉量の低下、内臓脂肪の蓄積を促進するため、特に腹部周辺に脂肪が着きやすくなります。
次回は中年太りを防ぐため、30代以降の方に気をつけてほしい生活習慣についてお話します。