北の方では初雪の知らせが続々届き始めました。東京もすっかり寒くなりましたが、毎日しっかりと湯船には浸かっていますか?
仕事で忙しい方や夏は暑いことを理由に、お風呂はシャワーだけで済まされている方が多くなっています。
湯船に浸かることは、体を温めるだけではなく様々な効果があります。
★お風呂の3つの健康作用
1,温熱作用
温かいお湯に浸かることによって、まずは体が温められます。体が温まることにより皮膚の毛細血管やで皮下の血管が広がり、血液の流れが良くなります。それにより体内の老廃物の除去や、コリがほぐれて疲れを取ることができます。
さらに内臓の働きを助け、自律神経をコントロールする作用があるので、睡眠不足や不眠の方にも効果があります。
2,水圧作用
お風呂にも水圧があり、全身に圧力がかかることで足に溜まった血液が押し戻され、心臓の動きを活発にして血液の循環を促進させます。
その他にも、水圧がかかることで横隔膜が上に押し上げられて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増えることにより心肺機能が高まります。
3,浮力作用
プールや海に入ると浮力が働いて体が浮くように、それは湯船に浸かってても浮力が働いています。 湯船の浮力によって身体が軽くなり、関節や筋肉にかかる負担が減少して筋肉の緊張がほぐされます。
また、浮力で体が軽くなると、精神もリラックスしストレス解消にもなりますので、睡眠不足でお悩みの方には特に効果があります。
お湯の温度は38〜40℃程度で、入浴時間は10分位が最適です。これらを守らないと逆にカラダに悪影響を及ぼすこともありますので注意が必要です。
自律神経には、体を興奮させる交感神経と、逆にリラックスさせる副交感神経があり、42℃以上の熱いお湯に入ると交感神経が刺激されます。それにより体が興奮して血圧が上がり、脈が速くなり、内臓の働きが弱まってしまいます。
湯船に長く浸かっていると手の指先がシワシワになった経験はありませんか?それは保湿成分がなくなっている状態なのです。長風呂は乾燥肌になる恐れがありますので気を付けましょう。
特に女性は30分以上もかけてお風呂に入っている、という方が多くいらっしゃいます。入り方にもよりますが、逆に疲れが溜まってしまうことにもなります。10分入ったら一旦上がってカラダを冷ます、などの工夫をしながらカラダに負担がかからないようにお風呂を楽しんでくださいね。
仕事が忙しくて入る時間ない、お湯を溜めるのが勿体無いと思っている人はいらっしゃると思います。ですが湯船に浸かることでたくさんの健康効果がありますので、せめて週に1回でも湯船に浸かる日を作りましょう!