朝夕気温が低い日が増えてきました。
もう今年もあと1ヶ月ほどで終わり!本当に年々早く感じてしまいます。
これから忘年会、クリスマス、年越し、新年会など、イベントごとでお酒を楽しむ機会が増えますね。ですが、ついつい飲み過ぎて二日酔いや疲労、肌荒れなどの不調を引き起こしていませんか。
「正しい飲酒」でイベントを楽しめるように基礎知識を身に付けておきましょう!
【お酒とは】
アルコールを1%以上含む飲料を「お酒」と定義します。
適度な飲酒なら気分をリラックスさせストレス解消になりますが、アルコールの摂り過ぎは身体に様々な悪影響を与えるため、飲み方に気をつけなければなりません。
【アルコールの代謝】
飲酒をすると、胃から約20%小腸から約80%のアルコールが吸収され血液に入って全身を巡ります。
その後肝臓に集められ、アルコールを分解するALDH(酵素)によって「アセトアルデビト」になり、さらに酢酸に分解され最終的に水と二酸化炭素となって汗、尿、呼気から排出されます。
アルコールが脳の神経細胞に作用して麻痺させることが「酔う」状態です。
アセトアルデヒドは毒性が強い物質で、飲み過ぎて頭痛、吐き気、顔面紅潮などが現れるのはアセトアルデビトが原因です。
日本人の4割近い人がアセトアルデビトを分解するALDHの働きが低いため、欧米人に比べてお酒に弱い人が多いと言われています。
また、お酒をまったく飲めないという人はALDHが生まれつき欠けている体質なので、無理にお酒を勧めてはいけません。
【楽しくお酒を飲むために】
○正しく飲酒することが一番大切です。
1,空腹で飲まない
2,味わってゆっくり飲む
3,自分の飲酒適量を理解する
4,強いお酒は薄めて、水と交互に飲む
5,休肝日をつくる
6,寝酒は控える
7,妊娠中または授乳中の方の飲酒は絶対NG!
○おつまみを選ぶ
お酒は食欲を増進させる作用があるため、つい食べ過ぎてしまいがちです。
せっかく食べるなら、アセトアルデビトの分解を促進してくれるおつまみを選びましょう。
・炭水化物
アルコールの分解に必要なエネルギーを補うために炭水化物を摂りましょう。飲酒後に〆めのラーメンを食べたくなる人は、飲酒中に代謝エネルギーを使ってしまい不足しているということ。おつまみで炭水化物を多く摂るようにするといいですよ。
・タンパク質
タンパク質は代謝機能を促進させるため、肉、魚介類、チーズ、枝豆、冷奴などを多く摂るようにしましょう。
特に必須アミノ酸を含む大豆製品は積極的に摂るようにしてください。
・ビタミン
アルコールを分解するのに欠かせない栄養素です。
酢の物や煮物、サラダなどの野菜料理も選んで食べるようにしましょう。
逆に揚げ物やマヨネーズたっぷりの料理は、アルコールと一緒に摂ると中性脂肪が体内に吸収されやすくなるため、健康やダイエットに気を使っている場合は特に控えたほうがいいですね。