猛暑も過ぎ去り大分涼しくなりました。空を見上げると青空もなんだか高くなっているような、秋の独特の風景を感じるようになってきましたね。
この時期当院へいらっしゃる患者さまは、急な寒暖差で身体が色々な変化を起こして不調が出ている方が多くなっています。
季節の変わり目はどうしても体調を崩しがちですよね。それは「基礎代謝」が落ちているせいかもしれません。基礎代謝とは、人が生きていく上で最低限必要な生命活動(内臓を働かせる、体温調節など)に使われるエネルギーのこと。
そして年齢とともに基礎代謝は落ちてきます。基礎代謝が落ちると血液の循環が悪くなり、太りやすくなるだけでなく頭痛や肩こり、腰痛が発症したり、疲れやすい身体になるなどの変化が起きます。
基礎代謝は人の体温と大きく関わっていて、体温が一度下がると基礎代謝量は約12％減少すると言われています。ですので寒くなると自然と体温は高くなる為、本来なら基礎代謝は上がるはずなのですが、近年人は過剰な厚着や充実した暖房器具のお蔭で体温は上がりにくくなってしまいました。
【基礎代謝を上げる5つの習慣】
①目覚めてすぐのストレッチ
朝起きたらストレッチをしましょう。血の巡りが良くなって代謝がアップします。体を伸ばす、前屈する、足の曲げ伸ばしなどベッドの上で出来る簡単なものでOKです。朝日を浴びながら体を動かすとスッキリ目覚めが良くなります。
②毎日3回の食事をしっかり噛んで
バランス良く3食の食事を楽しく摂りましょう。しっかりよく噛んで食べると代謝がアップします。また交感神経が活性化されるので全身のエネルギー代謝が活発になります。
③体を温める食事
温かい食事、飲み物は自然と体温を上げてくれます。特に豆腐･アボカド･アーモンドなどは代謝を上げる効果があります。唐辛子や生姜も血流を良くし体を温めてくれますので積極的に摂取しましょう。
④適度な運動
筋肉量が多いと代謝は自然とアップします。年と共に代謝が落ちるということは筋肉量が落ちることに比例しているからなのです。一駅手前から歩く、なるべく階段を使うなど、簡単な運動を毎日に取り入れるだけで筋肉が付き、代謝アップはもちろん、肩こりや腰痛、冷えの予防にもなります。
⑤きちんと湯船で身体を温める
夏の間はシャワーで済ませていても、これからの季節はきちんと湯船で身体を芯から温めましょう。リラックスして副交感神経も働きます。お風呂から出たら寝る前に軽くストレッチを行うと、リンパの流れが良くなり一日の疲れた筋肉がほぐれて整います。グッスリ眠るためにも実践しましょう。
これから寒くなる毎日を健康で乗り切るためにも、今からどれか一つでもいいので習慣化してください。代謝が上がると痩せやすい体になりますので、ダイエットを考えている方にもお勧めの習慣ですよ！
