先週の火曜日は今年一番の大雨になりましたね。これから梅雨を迎えるにあたり、これといった原因がない腰痛を訴える患者さんが増えてきます。これは腎臓が正常に機能していないことが原因かもしれません。
今回は腰痛と腎臓のメカニズムについて
お伝えしていきます。
腎臓は腰の高さにあり、重さは約150g、大きさは握りこぶしほどあり、背骨を挟んで左右にあります。
肝臓で処理されたアンモニアや尿素、有害ミネラルなど様々な化学物質をろ過して体内の老廃物を排泄する役割があります。この老廃物が流されず腎臓が汚れきってしまうと、ろ過することができなくなり、腎臓にストレスがかかるのです。
すると腎臓機能が低下して、腰の痛みや臀部、脚の痺れが症状として現れます。これは「内臓体勢反射」といって、腎臓に負担がかかることによって身体に不調が起こる状態です。また、体内の化学物質をろ過できなくなっている為、尿が濁ったり黄色くなったりします。
長い間この状態でいると腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などの腰痛疾患をはじめ、股関節、膝関節、肩関節にも影響を及ぼします。
腎臓にストレスがかかっているかは
どうしたらわかるのか?
それは、尿の状態をチェックすることです。腎臓は尿をつくるところです。尿は身体の状態をチェックする指標になります。
正常な尿の色は透明で無臭です。最近、尿が濁ってきたな・・・色がいつもと違うな・・・匂いが気になるな・・・トイレに行く回数が増えたな・・・と感じている方は要注意です。
では、腎臓のストレスをなくすためには
どうすればよいのでしょうか?
一番の改善策は水分をしっかり摂ること!
腎臓機能が低下すると、循環が滞って身体から水分が十分に排泄されないため体重が2~3kg増加します。「むくんでしまうから」「トイレが近くなるから」と水分を取らないようにしている方がいますがこれは間違えです。
水分をしっかり摂って、身体全体に循環させてあげることが大切なのです。
体重が50kgあったら一日に1.5Lの水分量が必要です。体内を循環させるためには水が一番適しています。
お茶やコーヒーは利尿効果があるカフェインが含まれていますし、ジュースは糖分を多く含んでいるので適していません。スポーツドリンクは人工甘味料(添加物)が入っているのでお勧めできません。
腎臓は他に ◎血圧や体温のコントロール ◎ビタミンD3の活性化 ◎PH調整 などの役割があります。
これらの働きが滞ると自律神経が乱れ、頭痛や食欲不振、不眠などの症状が現れます。
プロスポーツ選手(テニス、野球、サッカー、バレーボールなど)があれだけ鍛えていて、原因がこれといって無い腰痛になってしまう状況のほとんどは、水分調整ができず腎臓にストレスを抱えていることにあります。
当院では骨格、筋肉アプローチだけではなく、内臓の歪みも整えることで内臓機能を向上させて腰痛を根本改善いたします!
自分に合った水分量をしっかり摂って体内循環を良くし、梅雨時期でも腰痛の不安がない毎日を元気に過ごしましょう!
※追記
私の治療家仲間である「ひまわり中央整骨院」代表 高橋洋平先生がこの度書籍を出版されました。病院で「原因不明」といわれた腰痛は治る可能性が大です!
『腰痛の9割は水で治る』
紀伊国屋書店、アマゾン等で販売していますので是非読んでみてくださいね!